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13年振りに…

 先週の日曜日は群馬県の馬術大会でした。天候にも恵まれ、とても良いコンディションでの競技会でした。

 私もターフで80cmと90cmのクラスにエントリーしました。夏のサマーホースショーでは全て完走できたし、一番低いクラスとは言え入賞も出来たのですが、先月の部内のコース走行会ではスタート前に激しく拒止されてしまい、昨夏のサマーホースショーでの状況を思い出させるような感じでした。

 後日のレッスンでは多少手応えが戻っては来たものの、不安を残したまま競技会当日を迎えることになってしまったんです。

 ”不安を残したまま”と書きましたが、実際はそんな生易しいものじゃなくて、「もし、県大会でも、まともにスタートが切れなかったらどうしよう。半年間、再調教馬としてレッスンから外され、やっと立て直してもらったのに、自分が乗ってまた逆戻りしてしまったんでは、あまりにも辛すぎる。それに、2度目だと、ターフはこのまま元に戻らないんじゃないか、これからそんな姿を見ていくことに耐えられるのだろうか。」と思い詰めてしまってました。今だから書けますが、「もしダメだったらしばらく休会しよう…」とまで考えていました。

 ・小障害飛越競技C(80cmクラス)200911c

 携帯で撮ったものがあまりにも見づらいので、改めて書き直した経路図を載せます。後で90cmクラスのも載せますが、経路はほぼ一緒でした。”ほぼ”というのは、高さが上がって障害間の距離が少し広くしてあるところがあったりしたんです。でも、当然そんなことは、この80cmクラスの下見の段階ではわかりません。

 ただ、同じ順番で跳ぶことには変わりないので、90cmの練習のつもりで乗ろう、と考えました。このクラスは標準タイムに一番近い人が勝ちというルールだったのですが、勝つためにわざと抑えて走ろうとか、遠回りをしようとかすると、推進不足で飛べなかったり、拒止されたりとまた面倒なことになりそうな気がしたんです。

 自分一人なら色々試してみようとも思いましたが、今回は自分の後にも乗る人がいましたし、それなら、馬の前進気勢を損なわないことだけを心掛けて乗ろうと決めました。

 先通しを見ていると、スタートラインを横切った途端に一瞬止まろうとしたものの、あとはスムーズな走行でした。でも、乗り変わる時に「これでもう大丈夫。」と言われても、頭の中には馬が止まりかけた時のイメージの方が強かったですし、「プロだからどうにかなったけど、自分がああなったら…」という不安が残っていました。

 だから、出番前の練習馬場でも、最初はいきなり逆に飛越しそうになるくらい舞い上がってましたね。ただ、一回飛んで手応えが良いことを感じられると、少しずつですが落ち着いてきたと思います。

 走行は”とにかく前へ”ということだけ気にしてたせいか、満点走行の人馬の中ではダントツに早いタイムでした。標準タイム制の競技としては失敗ですけど、満点の人が少なかったのか、運良く5位に入賞できました。でも、いくつか詰まって飛越する障害があったのは、前に出ているのにその分しっかり馬を捉えられてなかったせいだと思います。「馬が前に飛んでる」と言われたのもそのせいですね。サマーホースショーでも同じ失敗で1落下してますので、気をつけないといけないです。でも、とりあえずは一安心でした。

 ・小障害飛越競技B(90cmクラス)

 これも経路図を載せますが、200911b元の写真があまりにひどかったので、高さなどの数字は合ってるかどうかわかりません。最初に経路図を見た時には、「なんだ、高さ以外は変わらないんだなぁ…」と思ってたんですが、実際に下見をしてみると、微妙に障害間の距離が広げられてました。

 特に4⇒5の障害は歩測するとちょうど(障害間)6歩なのですが、オクサー⇒垂直なので、突っ込みすぎると落とすし、抑えすぎると届かないしで、微妙な感じです。

 あと注意されたのは6⇒7の障害で、内を通ろうとして斜めに入っていくと外に逃げられやすい。きっちりとアーチを描くようにして真っ直ぐ障害に向かうこと、「これ、意外と難しいラインですよ」と言われました。

 80cmでの走行が良かったので、ここでは先通しせずにすぐ出番です。3番でちょっと詰まりましたが、うまく小回りすることが出来て4番も飛越。5番までは6歩と思ったけど、「1,2,3…」でどう見ても近い。「うわっ、やばい」と気づくのが遅かったけど、普通に5歩。5番の垂直はちょっとバーに当てたけど、なんとかセーフ。6から7のラインもうまく処理できて、残りの障害も問題なくクリア。競技前にあれほど悩んでたのはなんだったんだ?ってくらいスムーズな走行だったと思います。後から聞いてみると、4⇒5のラインも推せ推せの5歩じゃなくて、無理なく普通に届いてるのは、馬が大きく前に出ている証拠、とむしろ良かったのだとか。

 その後、次の人への乗り代わりを手伝ったりしていたので、自分の成績なんて気にもしてなかったのですが、残り数人になって「まだ一番ですよ!」と周りのほうが騒ぎ出して、初めて「あれ?トップなの?」と気づく始末でした。

 最後の走行も終わって1位が確定し、周りにいる人から祝福してもらったんですが、どうも実感が湧かない。所長と握手した時は、今までのことを思い出してちょっとグッと来ましたけど、表彰式を終わってもなんか他人事みたいでヘンな感じでした。

 「そのうちジワジワ来るんだろうな…」と思って帰路に就きましたが、帰ってささやかな祝杯を挙げても、翌日になっても特に何もなく、あれだけ「ターフで勝ちたい。」と思っていた割には、あっけなかったなぁと感じます。

 外の競技で1位になるなんてデビュー戦以来なので、13年ぶりということになりますが、今回はスタッフの皆さんのおかげだし、2位とは僅差だったので運もあったんだと思います。次勝てばホンモノなんでしょうけど、とりあえず少しだけ約束が果たせたかな…と思うとちょっと肩の荷が下りた気がしています。

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