ブルーコンコルドの引退によせて
”『競走馬の余生について考える』を考えてみる(1)”と言うエントリーを上げて1ヶ月以上が経ってしまいました。その後自分なりに考えてみたり、他の方のブログのご意見を拝見したりしていますが、なかなか考えがまとまりません。
とりあえず、アイデアメモみたいなものも作ってみましたが、なかなかその馬に関わる人たち全てが損をしないで納得できるようなもの
には至らず、袋小路のような状態です。
そんな中、今月初めに『交流G1 7勝のブルーコンコルドが引退し、乗馬に。』というニュースが入ってきました。
すでに多くのブログでこのことは議論されており、りろんちさんの言葉を借りると”オマエはいつも後出し”の謗りは免れないのですが、余生問題とも深く関わってくる問題ですし、自分なりの考えを述べてみたいと思います。
すでにガトーさんのブログにコメントさせていただいていますので、そちらと重複してしまうのですが、私の意見としては『種牡馬入り出来なかったのは残念だが、第三者がその選択に口を挟む権利はない。』というのが基本線になっています。
個人的には好きな馬の一頭でしたし、『残念だ。』『かわいそう。』という彼に対する心情の吐露は理解できるし、私自身もそう思います。ただ、『種牡馬になれないのはおかしい。』とか『日本のダート競馬の競走体系を見直しては?』とまで飛躍してしまうのはどうかな、と思わずにはいられません。
彼が種牡馬になれなかった理由については、さまざまな憶測が流れていますが、関係者の方々は、望みを捨てていなかったからこそ現役を1年続行したのだと思うし、結果的に種牡馬への道が絶たれてしまった時に、「その次に、この馬や出資者に良い道は何なのか。」と言うのを考えた末での決断だと信じたいのです。
それに対して”感傷的”になるのならともかく、”感情的”になるのはSouthendさんの言う「言葉は自分の内面から放たれた時点で自分だけのものではなくなること」に照らし合わせると、ちょっと”ルール違反”なんじゃないかと思います。
ただ、この件で一つだけ”たられば”をお許しいただけるのなら、昨年のフェブラリーSでヴァーミリアンに勝っていれば、また違った結果もあったのかな…と感じます。
繋養先のハントバレートレーニングファームは、競走馬の育成や休養のための牧場ですが、スタッフの技術向上のために馬術のトレーニングも積極的に取り入れているそうです。彼の引退の件であまりに反響が大きかったからなのか、スタッフの方がコメントを出されていました。
私は、乗馬と言っても、若いスタッフに『G1 7勝馬の背中』を体験させたり、育成中の馬の調教パートナーとして使ったりするものと推測していました。岡部幸雄元騎手とシンボリルドルフとの話ではないですが、騎乗者が一流馬に乗ることで学べることは多いですし、もともと調教も走る馬ですから、デビュー前の若駒と一緒に走ることでいい影響を与えることが出来ます。そのことで、彼の経験や実績が次の世代に受け継がれればそれもありかな、と考えていました。
ところが、スタッフのコメントを拝見する限り、馬術競技馬として再スタートさせるような気がしてきました。ファンの注目も集まる馬ですし、個人的には「良くこんな大変な役を引き受けたよなぁ…」と感じています。
競技馬として活躍するには、その馬にセンスが必要なのはもちろんですが、長く根気強い調教が不可欠です。元から馬術用馬として育てられた馬でさえそうですから、一度競走馬として調教された馬を再調教する難しさは、一言では言い尽くせないものがあります。以前のエントリーでも書きましたが、スタッフのブログなどで近況は伝えられると思いますし、彼のファンだった方々は、しばらくはそっと見守ってやって欲しいと願うのです。
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